10歳以上用キャットフードについて
10歳以上用のキャットフードは、
いわゆる中年から老年に以降するネコちゃんのためにバランスを考えて作られているものです。
加齢によって段々と身体はダメージを受けてきますから、
そうした影響を少しでも和らげられるよう栄養バランスに配慮しています。
人間でもそうですが、若い頃に比べて老年期は代謝力が落ちます。
特に細胞がダメージを受けると、老化が促進しさまざまな病気が出てくることがあります。
なので、常にバランスよく栄養を摂取できるよう配慮しなければなりません。
ビタミン、カルシウムなど健康に欠かせない栄養素を配合したキャットフードなら、老化の促進を抑えることができるでしょう。
また、噛む力が段々弱くなってくると、
ドライタイプのキャットフードを丸のみせざるを得なくなり、消化が追い付かなくなってくることがあります。
10歳以上用のキャットフードは比較的噛み砕きやすいものを使用していますから、
中年から老年の猫ちゃんにとっても安心です。
人間も、若い頃と中年~老年では食べ物の内容が違うように、
猫にとっても出来るだけ「食べやすい」ものを与えてあげる必要があります。
ウェットタイプのキャットフードなら舌で口の中に取り込めるので楽に食べられますが、
あまりにも柔らかいものだけ与え続けていると歯が虫歯になりやすくなったり、
アゴが弱くなるなど良いことばかりではありません。
かといって、10歳以下用の固いフードを与えても食べにくいと感じることがありますから、
年齢に応じたキャットフードを選ぶことが重要です。
ただし、10歳以上用のキャットフードは栄養価を重視しているため、猫にとっては美味しくないと感じるケースもあります。
そうなると、犬より好みがはっきりしている猫はエサに見向きもしない可能性もあります。
健康が心配になるのは飼い主として当然の気持ちですが、ある程度はネコちゃんの好き嫌いや嗜好にも配慮して、キャットフードが合わない場合は違うものに変えてあげましょう。